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榊のその表情に恐怖を感じた。
榊はそんなこともお構いなしにまた話しはじめた。
「彼女の死より三年後、数人の男子生徒が面白半分で、屋上にきた。
その時、事故当初の鍵ではなく新しい鍵がかかっていた。
男子生徒たちは職員室の掃除を任された時に屋上の鍵を拝借したらしい。
そしてその日の放課後、屋上に行ったそうだ。
それから二日間、彼らは姿を消した。
が、また二日後に彼らは“女子生徒”が転落死した場所に全身傷だらけで見つかった。
彼らは揃いも揃って
『化け物が出た』
そう証言した。
が、警察はあまりのショックに気が動転してしまっただけ、と片付けた。
その後も馬鹿な生徒が何人も現れた。
そのたびに生徒たちは彼らと同じように証言した。
いつしか学校内では“屋上に化け物がいる”と言うのが定着し、誰も近寄らなくなった。」
榊はゆっくりと、ハッキリといった。
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