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先生にフラれてから。
落ち込む間もなく
期末テスト期間に突入した。
それも今日で終わりを迎え、あとは夏休みを待つだけ。
なんだか学校中が浮き足立っているようだ。
「あー!終わったー!!
夏休み、いっぱい遊ぼうね、郁」
おへそが見えそうなほど背伸びをして
開放感を全身で表すリカ。
「うん。そうだね」
「どっから行こうかなぁー。
見たい映画もたくさんあるしなぁー」
破顔一笑ってこういう表情なんだろうな。
キラキラしたリカの笑顔を見ながら
そんなことを思った。
「郁ちゃん、ちょっといい?」
声をかけられて振り返ると
微笑みながら、采女がノートを持って立っていた。
同時にすっと私の前から立ち去るリカ。
「………完全に嫌われちゃったかな?」
「采女………」
弱々しく微笑んで、肩をすくめる。
あれ以来………二人がケンカした日以来、
リカは采女と会話しようとしない。
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