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「お前が泣いてないかとか、悩んでないかとか………。
イヤになる」
外を見たまま、ボソリとこぼされた言葉に
胸が甘く痺れる。
なんで………そんなこと、言うの?
「先生の、オニアクマ」
「………随分な言われようだな」
先生が、くはっ、と小さく笑いを漏らす。
その低く響く声が、また私を刺激する。
先生は自分の一言で、私が浮かれたり凹んだり………。
どれだけ私の中に住み着いて、振り回してるのか、知らなすぎる。
「先生の優しさは、残酷です」
「………ソーデスカ」
「ソーデスヨッ!!」
言い返す私に小さく笑った。
悲しくて、悔しくて、泣きそうで………。
気を抜いたら全部全部、こぼれ落ちてしまうから、外の日差しを睨みつけながら耐える。
「………しょーがないデショ」
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