第7話

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先生の困ったような、弱々しい声に 視線を動かすと、先生の瞳にぶつかる。 「俺………先生だから」 あの日、私の気持ちを遮った言葉が 小さな指導室に小さく響く。 「そ……そんなに何度も言われなくても、知ってますよーだ」 顔中に力を入れて、思いっきりべーっと舌を出す。 そうでもしないと、私の緩い涙腺は もう崩壊寸前だった。 「ソーデスカ」 「ソーデスヨッ」 「ふはっ」 乾いた笑みを一つ転がし、 絡んでいた視線をあっけなく手放して立ち上がる先生。 「………アンタが泣いてても、俺はそばにいてやれない」
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