第7話

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「うぉーい、HR始めるぞぉー」 担任の沢田先生が、気だるそうに腰を叩きながら教室入ってきた。 その声を合図に采女も小さく手を振って席へと戻る。 「えー………と、まー今日でテストは終わったわけだがー………」 相変わらずの、のんびりしたトーンで 連絡事項を読み上げる沢田先生の言葉は 悶々とした私の頭にはちっとも入ってこない。 日差しが強くなりすぎて、地獄の窓際と化した私の席。 頬杖をつきながら、窓の外に視線を動かして、その眩しさに思わず目を細める。 先生は………… 先生は、私を拒否したのに なんでキス、したんだろう………。 考えても答えは出ないのに ふとした拍子にすぐに顔を出す疑問。
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