第6話

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次の日、いつものようにデートに向かった輝一と別れてから自分の特等席に座ってスケッチブックに鉛筆を走らせていた。 急に影が伸びて来て、手元が暗くなった。 見上げると昨日の女子学生が立っていた。 手にしていた鉛筆の手を止め、見上げるような格好で 「また邪魔する気か?」 「うん」 女子学生は無表情のままそう頷いた。 「俺をまた、変態扱いしに来たのか?それともバカにしに来たのか?」 「邪魔しに来たって言ったでしょ?」 俺は黙って持っていた鉛筆を筆入れの中に戻して、開いていたスケッチブックを閉じた。
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