またいつも通りの魔法使い

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アルスは少し唸った後、顎に手を置きながら言った。 「カゲタネ、ネオサイタマに行けば絶対に忍者刀……刀はあるんだよな?」 「あるでゴザルが……時間がかかるでゴザルよ? 拙者、最初から作ってもらうつもりでゴザルし」 それの返答にアルスは悩んだ。 別に行くことに問題はない。あるとしたら期間が長いということである。 カゲタネ不在の状態で何か起きてしまうのはよろしくない、それにカゲタネが向こうで事件に巻き込まれないと言い切れないのだ。 それに大陸を越えての話となると、アルス一人の独断では何とも言えない域に達してしまっている……気がした。 「やっぱあれだ、話し合おう。カゲタネの忍者刀新調は急務だが大陸を出るとなるとデカイからな」 独断だと責められた時に逃げ場がない、というのは一応心の中に仕舞っておいて、魔王軍の重要メンバーを招集することにした。 「ところでアルス殿、その口ぶりからしてネオサイタマ……行きたいのでゴザルか?」 「…………し、知らんよ? 俺は知らんよ?」
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