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光が収まって数秒後、水晶玉を覗き込んだお父さんの表情はどんどんと喜びの表情へと変わっていった。
ルーク「どうした?」
フライ「うっはwwwwwwwやばいwwwルクティーやばいwwwww」
ルクティー「何々!?気になるよ!早く教えて!」
焦らすな☆
フライ「なんとルクティーの魔力量はwwwwwwwたったの0ですぅwww」
ルクティー「たったの0!……たったの0?」
少し遅れてお父さんの言葉を理解する。私には魔力が無いとの事。
ルクティー「嘘…でしょ?魔力無しって…じゃ、じゃあ私の感じてた暖かい何かって何…?あの自信満々で魔力を流した演出は何…?もしかして私…今、とっても恥ずかしい…?うわわ…うわああああああ!!」
恥ずかしくなった私は顔を真っ赤に染め、叫びながらギルドを飛び出した。この敗北感を何処で発散すべきか。
ギルドを飛び出して数時間。今、私は窮地に立たされていた。
ルクティー「ど、どうしてこうなったのおおおおお!?確か、私はギルドを飛び出したんだよね!?・…気付いたら何故かこんな見た事の無い森に居て……脱出を試みたけど更に迷って…そうだ、そこで出会った大きな猪に追い掛け回されたんだ!それでそれで…分からない!色々な事あり過ぎて分からない!でもこれだけは言えるよお母さん!私、食べられちゃう!!」
目の前で涎を滝の様に流すドラゴンを見て、私は確信した。
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