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Prolog
創世記リシュラム─
時代は荒れ狂う戦乱の世。各国合同警備要請協議会が誕生する数年前、日々平和を求め、闘い続けた一人の男がいた─ 。
ルードルブルグの西の川のほとりに、ひっそりと佇む小さな祠。かつて、平和と富ある暮らしを求め、たったひとりで活動し続けた、騎士リシュラムを祀ったもの─。
彼は決して闇を恐れず、決して屈することなく剣を振るい続けた。愛する妻のため、愛する家族のため、そして、愛する祖国のために。
しかし、彼の想いも虚しく、無惨にも闇の勢力の前に、我が身を滅ぼす事となる。平穏を取り戻すという彼の願望は、叶う事無くレガイアの地に散った。リシュラム・フェリア、享年24歳の春の出来事だったー。
やがて、リシュラムの勇姿を讃え、それを受け継がんと、立ち上がる者たちが現れる。リシュラムのかつての妻、ロザリーフェリアと、その姉ディルフェリア、妹のリムルフェリア。3姉妹は、各国合同警備要請協議会属するギルドを結成し、広く仲間を求め、その大地に力強く歩を踏み出した。
いつしか、 ルードルブルグの民たちは、彼らをこう呼ぶようになっていた。
─平和の象徴リシュラムの念を受け継ぐ者─
"創世記リシュラムの騎士" Resylam of Genesis
と─。
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