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しかしどれだけつついても、すすが落ちていくばかりでもとには戻りません。
そして、とうとうおばけはこなごなになってしまったのです。
おばけはただのすすになってしまいました。
「ねぇ……おばけさん?」
いっちゃんが話しかけても、何も答えてくれません。
さわっても、サラサラと手の間から落ちていきます。
「どうしよう。どうしよう。
おばけさんがしんじゃった……ぼくのせいだ」
いっちゃんは大きななみだをひとみにいっぱいためて、大声で泣きだしました。
いっちゃんは、いっぱいいっぱい泣きました。
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