何でこうなったし?part2

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 あの後、場所を変えて校舎近くの古い木造の建物に入りますた。 大勢の人達もあの2人も、護さんの親衛隊だそうで…。 古い木造の旧校舎を親衛隊の会議室に使っているそうでした。 中にはまだ突き刺すような視線を送ってくる人も居ますが…。 色々お話しして、少しだけ仲良くなれた気がしますた…? ハーピーのお迎えの時間なので、それではお暇致しますと立ち上がりますた。 「今日はお忙しい中、ありがとうございますた。 若い人とお話し出来て、とても楽しかったです。寿命が3年程延びた気がします…。」 「大輔くん、挨拶が年寄り臭い。」 にっこり微笑んで頭を下げると、護さんと加賀美さんから頭を押さえつけられますた…。 「敷童寺様…。風紀フロアに移られたのは、得策だとは思いますが…あの厄介な噂は、明日中には学園中に広まるかと…。 此方でも策は練っておきますが…くれぐれも、三笠様ご本人にも自覚を持って行動なされるようお伝え下さい。」 お伝えって…ワタシ、あなた方の手の下で、頭押さえられたまま待機してますが~? 「承知しました。僕が手が放せない時は、大輔くんの事宜しくお願いしますね。」 護さんの言葉尻が優しくなったと思ったら、周りにいる人達の足がピクッとして、指先が伸びたのが見えますた。
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