とある昼下がり(棟夜、馨×ルイ)

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おずおずと見上げてくる姫は身長差があるせいか無意識の内に上目遣いになっていて棟夜は自分の記憶力を最大限に活用して目をレコーダーのようにして今の景色を録画していた。 勿論それは馨も然りである。 「俺が教えてやる」 姫の体の横からにゅっと馨の手が伸びてきた。 聞いた事もない馨の掠れた声に何故か腰がぶるりと震えた。 馨の手は姫の肌の感触を楽しむように体の至る所を這っていく。 その感触にじわじわと手足が痺れて姫の頭は更に混乱してきて自分の体一体どうなってしまったのか不安で縋るようにぎゅっと棟夜の服を掴んだ。 「怖いですか?」 「ん、ちょっと…、ひっ!」 うなじの辺りをぬるりとしたものが這って、すぐに馨が舐めているのだと気付いて、先端からはトプリと透明の液体が流れて棟夜の服を汚した。 「ごめ、棟夜っ服汚しちゃうっ」 「ああ、全然気になさらないでむしろもっと汚して頂けますか?」 「よご、え?っひゃん」 棟夜の意味深な言葉にきょとんとしていると突然下肢に鋭い刺激が走ってびくんと体全体が揺れる。 さっきまで体中を這っていた馨の手が下肢を捉えてぐちゅぐちゅと先走りを塗りこむようにしてゆるゆると動いている。 さっきとはまた違う刺激に目を白黒させながらはっはっと短く呼吸を繰り返す隙間から甘い声が漏れていく。 ピンク色に色づいた唇がふるふると震えて誘っているように見える。 誘われるまま棟夜の顔が姫に近づいてそのまま唇が当る。 最初は触れ合うだけだったキスに満足した棟夜は今度は薄く開かれた唇から自分の舌を差し込んで姫の口内を蹂躙していく。 姫の頭の中は口元から聞こえる音と下肢から聞こえてくる卑猥な水音に恥ずかしさと、でもそれともまた違う気持ちよさがぐるぐると渦まいて今にも爆発しそうだった。 「は、んっんぅっちゅ、はぁっ、あ」 姫の口内は何故か甘く感じて無我夢中で貪るように吐息さえも奪うように味わった。 次第に苦しさを感じ始めた姫の手が今まで以上に服を掴む感覚にやっと唇を離した。 口の中はじんわりと熱を持っていて、棟夜は初めて口の中にも性感帯はあるのかと関心する。 姫はというとビクビクと震える太ももにその太ももの奥、正しく言えば下腹のあたりにあり得ない感覚が溢れてくる。 「ひゃっあぁっ、か、おる離してっ離してぇっ」
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