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どこからか聞こえてくる鳥のさえずり。
カーテンの隙間から射し込む光。
「‥‥んぁ‥朝…?」
私は上半身を起こして、窓の外を眺めた。
青い空と新鮮な若葉の香りが、春の訪れを感じさせてくれる。
私は一つ欠伸をすると、頬を両手で軽く叩いた。
「今日から小学校3学年の始まりだ!気合いいれてくぞーーーー!!」
私が大きな声でそう宣言すると、部屋の外からドタバタと階段を駆け上がってくる音がして。
しばらく扉の方を見つめていると、勢いよくドアが開き、慌てた様子の母が部屋に入ってきた。
「あんたっ!今何時だと思ってるの!!」
母が怒鳴りながら言ってくるものだから、私は不思議でしょうがなかった。
だってーー
「鳥さんの声が起こしてくれたから、朝だよ!」
私が窓の外を指差しながら、あんまり自慢気に言うもんだから。
母は呆れかえった様子で、私の部屋にある時計を指差して言った。
「…もぅ、お昼前よ。」
時計を確認すると、針は11時半を指していた。
私は空に向かって「これは鳥さんのせいだよ!鳥さんがちゃんと朝に起こしてくれないからだっ!」と言うと。
「鳥のせいにしてる人があったら…。さっさと学校行く用意しなさいっ!バカ娘ぇぇっ!!!!」と、母は今にも角と牙が生えてきそうな勢いで言った。
命が惜しいので、私は素早く用意をすることにした。
___……
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