第1話

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「ご要望通りの夢は見れましたか?」 客「はい・・。」 「料金は3万円になります。」 客「安いものね・・。」 「おや?珍しい方ですね。」 客「そう?何が?」 「普通のお客様は高いと仰る方が多いので。」 客「憎んでる相手の死に顔を見れて満足だわ。 だから、高いなんて思わない・・。」 「そうですか。ご満足頂けたなら良かったです。」 お客様は料金を支払って帰って行った。 夢の中で人殺しとは珍しい方でしたね。 しかしあの夢で3万円とは安かったように感じますね。 この店で見る夢の値段は現実と近いほど安く、 遠いほど高くなるようになっているのですが・・。 いささか不安ですね。
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