第1話

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はじめまして、わたしはロイとでも名乗っておきましょう。 わたしの仕事は、夢を売ることです。 夢と言っても、様々ですが寝て見る夢を売っております。 お客様のご要望通りの夢を見せて差し上げるのが仕事です。 さて、今日のお客様はどういった方が来るのでしょうね。 カランコロン 一人の女性が入ってきた。 「いらしゃいませ。」 客「あ・・あの、この店では見たい夢が見れると聞いたのですが・・。」 「はい。ご要望通りの夢を見せて差し上げます。」 客「好きな人とデートする夢が見たいんです。」 「かしこまりました。お見せしましょう。」 客「いくらで見られるんですか?」 「そうですね、一般の方が相手でしたら5千円になります。」 客「え?!そんなに高いのですか?」 「好きな夢が見られるお値段としては相場かと思いますが、いかがいたしましょう?」 客「解りました!払います!お願いします!」 「こちらのベッドに横になって下さい。」 客「本当に見れるんですか?」 「もしご希望通りの夢じゃなかったら、 料金はいただきません。」 客「お願いします。」 「では、どうぞお楽しみ下さい。」 客は眠りに入った。
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