始末屋の面子は始末されたほうがいい面子

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「じゃぁついてきなっと、一応グローブもつけとけ。それも耐火に防刃、防刺といせたりつくせりのモンだ。今のうち着けて馴染ませ時な」 渡されたグローブを早速手に嵌める。手にフィットするタイプで指を曲げても抵抗なくすんなり曲がる。伸縮性があるのか指の稼動の邪魔にはならず、ある程度なら細かい作業もできそうだなコレ。 「服もそうだけど、これ既製品じゃないですよね?明らかに量産に向いてないレベルの性能なんすけど」 「そりゃ作ってるからな。お前にも能力あんだろ?ウチには製造面の能力持ってるのが居てな。そいつに作らせてるんだ。因みに私の服もそいつに作らせたもんだ」 そういってメイドさんはスカートを少し持ち上げて笑う。成る程、俺のサイズにピッタリなのはオーダーメイドだったからか。そして能力かなにかで凄まじい性能の装備を恐るべきスピードで仕上げたのか。 「ウチは制服とか特に決まった服はねぇから、基本的にそいつに馴染みある服装がチョイスされてるって話だ。テメェは自衛隊だったからその迷彩服って訳だ」 「・・・・・・じゃぁメイド服なのは、前はメイドだったって事ですかね?」 「趣味だ馬鹿野郎」 「あ、はい」 判ったのでショットガン額に突きつけないで下さい。せめて防弾性のある服に突きつけてください。 「あぁ、そういや名前教えてなかったな。アタシは金崎 椎名だ。一応飯作ったり洗濯・掃除がアタシの仕事だ。なんか入用ならアタシにいいな新人」 ショットガンを額からどけてニヤリとメイドさん・・・金崎さんは笑い部屋を先に出る。ところでアサルトライフルはどうしたんですかね?ショットガンって面で捉えるから丸腰だと防ぎようがなくて怖いんですが。 積もりに積もる不安に一種の頭痛を覚えながら俺は後を追うように部屋を出る。
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