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「―――あ、瀬田さん。」
「芝山くん。こんばんは。」
「こんばんは。あの…こないだ、済んませんでした。」
「助かりましたわ。」
罰の悪そうな顔で下げる頭は、上がるなりいつもの笑顔。
瀬田を超える身の丈にも関わらず、何処か愛嬌がある。
「名人、人を謗らず…でしょうか。殿下はとにかく、人を褒めるのが巧い。」
「ほんまに。褒め慣れとらんから、揺らぎそうでしたわー。」
「あはは。」
「真逆ですよね、信長様と。」
「そうですか？」
「……。」
「僕は、似た者同士だと思います。」
「…え～。」
「僕達だって…同じだと思います。特に、行き着く先は。」
「深いわぁ、瀬田さん。俺も勉強しときます。」
「ええ。ではまた。」
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