1章 善と悪の差 3節 転ずる話

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  僕達は村人を説得していた。 「あの子のためにも、村全体で協力をして飼ってあげてくれませんか。」 「やっぱり、危険だから・・・」 しかし、村人の返事はどれも良くないものだった。 ビッグバードは今まで危険な物であり、食料でもあった。 それでも、ペットではなかった。 今はヒナだけど、いずれ手に負えなくなる。という意見が多かった。 「そっちはどうだった?」 僕は、金髪でお団子ヘアーの女の子に聞いた。 「また、ダメでした。」 あれから一時間経っている。スケジュールは大幅にずれていた。 方向性を変えないといけないのだろう。 「ヒナを躾けて、危険でないことを実演して見せればいいかもしれないな。」 「早速やってみましょう。」 僕達は、レイ君のところへ向かった。・・・何故僕はこんな事をしているのだろうか? 隣には、一生懸命になっている女の子がいる。 そういえば、名前も聞いていなかったな。
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