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仕事のための身支度を二十分くらいで終わらせると、ちょうど玄関に誰かが入ってきた。素晴らしいタイミングだ。
「ブラックソード、一体どこに行って・・・・・」
僕はドアを開けて、玄関に向かいながら言ったのだが、
驚いて固まってしまった。
そこには僕の上司がいたのだが、何故か女の子をおぶっていたのだ。
僕にとってはありえない事だ。
仕事のことしか考えていない人だと思っていたのだから。
「森の中だ。」
上司は、僕の感情など汲み取らずに質問に答えた。
「で、その後ろの子は?」
「この子はメイと言うらしい。」
「おかしいよね?その応答。」
名前だけ言われても困る。
ズレ過ぎている上司にイライラした僕は能力を使って、何があったかを見た。
・・・早とちりをした自分が恥ずかしい。
「・・・ああ、森でロックシェルに襲われていたんだ。足をくじいてるからここで手当しようと思って、おぶってきた。」
もちろん相手はそのことがわからないので、会話が面倒になるのだが。
「とりあえず医療室に連れて行ったほうがいいね。」
僕はメイという子を心配して、言った。
しかし、ブラックソードは言われるまでもないというように、既にメイを医療室まで運んでいた。
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