1章 善と悪の差 1節 警察長官の娘

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~メイ視点~  私は家に着いてからしばらく、あることで悩んでいた。 あの白男についてだ。 父に能力を持っていることは隠しておけと言われていたのだが、 あの男はなにか感づいているようだった。 とりあえず調べておいたほうがいいのだろうか。 私は新品の机に置かれているノートパソコンを開いた。 このノートパソコンは父の物だ。 仕事用で、個人情報が普通に入手できるようになっている。 ‘ホワイト・ラバーは、西暦1980年4月6日この世に生まれた。 (中略)現在、彼は特殊な能力を持つとされている。 彼の能力は人の心を読めることであり、その範囲は視界に入った者全てである。また、彼は以前からxxxxxxxxの存在について提唱し、また、それに関する計画の指揮をしていた。’ データベースを見てみたが、これ以上の情報はなかった。 とりあえず重要なことが二つ分かった。 一つは、私が能力者であることは完全にバレているということ。 もう一つは、あの男は国家機密レベルの内容に関わっているということだ。 このデータベースは余程のことがない限り、全て閲覧可能なのだから。 調べた結果、余計に不安になっただけだ。私はベットに倒れこむ。 いろいろ考えて疲れた。とりあえずお昼まで眠ろうっと。
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