2人が本棚に入れています
本棚に追加
~ブラックソード視点~
九時三十分。iPhoneに表示されていた時間は、ホワイトが寄り道していることを意味している。
すべての封筒を確認してスケジュールを立てたは良いが、
これでは開始時刻に遅れてしまう。
何度も電話をかけた。
しかし、一向に繋がらない。
これで15回目のコールになる。
「仕事をサボる気なのか。仕方ない、一人でやるとしよう。」
そう独り言を言って、俺は黒いロングコートを羽織った。
もう暖かくなっている季節だが、このコートは別の用途も兼ねている。
暑いからといって、容易に置いていけないのが残念だ。
九時四十分から十時は、ビーンウォルズという村の清掃。
それと並行して、迷子の子供を三人探す。
俺はスケジュールを確認しながら、その村に向かった。
最初のコメントを投稿しよう!