1章 善と悪の差 1節 警察長官の娘

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~ブラックソード視点~  九時三十分。iPhoneに表示されていた時間は、ホワイトが寄り道していることを意味している。 すべての封筒を確認してスケジュールを立てたは良いが、 これでは開始時刻に遅れてしまう。 何度も電話をかけた。 しかし、一向に繋がらない。 これで15回目のコールになる。 「仕事をサボる気なのか。仕方ない、一人でやるとしよう。」 そう独り言を言って、俺は黒いロングコートを羽織った。 もう暖かくなっている季節だが、このコートは別の用途も兼ねている。 暑いからといって、容易に置いていけないのが残念だ。 九時四十分から十時は、ビーンウォルズという村の清掃。 それと並行して、迷子の子供を三人探す。 俺はスケジュールを確認しながら、その村に向かった。
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