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植えてある桜の木が生徒達を見守るようにして校庭を眺めていた。
「もう1年かぁ~。来年は受験だし!どうしよう亮介!」
敬太(一緒にバカやってる親友)に俺は言われた。
俺の名前は新島亮介、この桜嵐高校に通う2年だ。アタマは中くらいでスポーツは野球を長い間やっている。
「そんなこと言ったって仕方ないだろ?そのうち鬱になるぞ。」
そんな言葉を敬太に返した。
こいつの名前は山下敬太、小学校からの付き合いで、今はバッテリーを組んでいる。
「はぁ?鬱になんかなってたまるか!俺の1つしかない取り柄を無くしてたまるかっつーの!」
敬太は笑いながら俺に言ってきた。本当に受験で焦っている奴に見えない。でも、時々そういうところが羨ましく感じる。
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