No.1 何気ない日常

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植えてある桜の木が生徒達を見守るようにして校庭を眺めていた。 「もう1年かぁ~。来年は受験だし!どうしよう亮介!」 敬太(一緒にバカやってる親友)に俺は言われた。 俺の名前は新島亮介、この桜嵐高校に通う2年だ。アタマは中くらいでスポーツは野球を長い間やっている。 「そんなこと言ったって仕方ないだろ?そのうち鬱になるぞ。」 そんな言葉を敬太に返した。 こいつの名前は山下敬太、小学校からの付き合いで、今はバッテリーを組んでいる。 「はぁ?鬱になんかなってたまるか!俺の1つしかない取り柄を無くしてたまるかっつーの!」 敬太は笑いながら俺に言ってきた。本当に受験で焦っている奴に見えない。でも、時々そういうところが羨ましく感じる。
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