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「んなことより、時間やばくねぇか?」
敬太が言い出し、俺らが携帯を確認する。
「確かに!あと五分だ。新学期初日から遅刻とかシャレになんねーぞ!」
俺はそのまま学校へと走り出した。
「あっ、ちょっとまて!自分だけぬけがけは許さねぇぞ!」
俺の後を敬太と明日香は追いかけてきた。
「ふぅー、ぎりぎりセーフ。」
俺達三人はなんとかHRには間に合った。
「ケホンケホン、久しぶりに走ったから疲れたよ。」
「俺らはいっつも走ってるから平気だよな。」
「まぁ、ちょっとのどが痛いけどな。だけどいつもよりは辛くないわ。」
そんな他愛もない会話をしていると先生が入ってきた。
「ほら、みんな席について。」
俺らはそのときまだこの先何が起こるかなんて分かる訳なかった。
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