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知りませんでしたが、私って空腹だと悪人面になるらしいです
今回は、それプラス寒さなので、きっと極悪人面になってるんじゃないでしょうかっ
そんな私を見兼ねた小林さんが
≪ナディア…雪景色を堪能したいのはわかるけど、どうやら松下さんはあなたほどこの雪を愛していないようだよ(笑)寒くて少しオカシクなりかけてるから、とりあえず温かいものを中に入って食べない?≫
ナイス!!小林さんっ
この際、多少言い回しが微妙でも許しちゃいますっ
それを聞いてナディアさんは
一瞬、不機嫌そうに眉をひそめ私を見ましたが…
軽くため息ついて
≪全く…こんなに美しい景色なのに…まぁ、私の子ネズミちゃんがそう言うなら…中に入りましょうか…≫
こ…子ネズミちゃん///!?
小林さんがっ?
身長180近いのに?
って!もーっ///
いちいちキスしてから立ち上がるのもどうかと思いますが!
しかし…
小林さんとナディアさん…
もしかして…かなり親密なんですか…(汗)?
ちなみにナディアさんは誰とでもキスくらいはするので、キスをしたから親密と言うわけではないのです
そんな直接的なものではなく…
なんだか二人の間の空気感が…甘い?
のかな…?
ま…とにかく小林さんが幸せなら
それが一番だからいいんだけど…
楽し気にナディアさんと話ながら前を歩く小林さんを、つい見詰めてしまいました
(ナディアさんに恋をしたら…きっと…大変だろうな…)
*
パチっパチっと木のはぜる音
床から天井まではめ込まれたガラス越しに見える景色は
一面の銀世界…
そのせいか都会の真ん中にいるんだという現実から遠ざけます
(まるで海外の高級スキーリゾートのホテルにいるみたい…)
暖炉が明々と燃える暖かな室内で食事をゆっくり済ませ
いい気分で
お酒を飲み始めてから、どのくらい経ったのでしょうか…
携帯を出して確認すると…
「っ!?…もうすぐ22時っ!」
ここに来てから、いったい何時間飲んでたの!?
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