Maystorm

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シンガポールから日本に帰って来てから、もう少しで3ヶ月経ちます 2月は清水主任は、一度帰国したので会うことができました でも…帰国の理由は仕事なので、ずっと一緒に居られるわけもなく 遠距離で恋愛を続ける辛さが、身に染みてわかって来ていたところでした 今なら、清水主任がどれだけ無理をして、あのクリスマスに長期休暇を取ってくれたのかわかります 清水主任が今とんでもなく忙しい事は百も承知なのですが… 一度、ずっと一緒に居られた幸せを知ってしまった私は 正直…清水主任が足りなくて辛いんです 帰国した時に、なんで私のために1日くらい空けてくれないのか なんで、すぐに電話ができないのか なんで…あんな綺麗な人を秘書にしているのか… 言い出したらきりが無いくらい、求める事が多くなって 私はどんどん欲深くなってきてます これは良くないとわかっていて その為にも 今回のナディアさんからのオファーは、良いことだと頭ではわかっているのに… 「海外と聞いて躊躇するのは…清水主任とますます会えなくなっちゃうから?」 (小林さん…相変わらず、するどい…) まるで考えていた事が、見られていたような感じがして すぐには返事ができません… そう… パリなんかに行ったら いったい、いつ会える事になるの? 「松下さんさ…今の自分好き?自信ある?」 は…っ!?そんなの… あるわけ… 「…無い…ですよ…」 相変わらず、ズバリ聞かれて逃げようもありません 「そんなんじゃ、あの清水主任の彼女って不安じゃない?」 うぅ…ズキっ、、、 イタ…痛い…(泣) 清水主任の事ばかり考えて、いつ会えるかばかりで… 幼すぎる私… 「私が…海外で仕事するのと、自信が無いことと何か関係有るんですか…!?」 わかってます こんな言い方、ただの八つ当たりです もう、言いたい事はわかってるのに 自分にイラついて…言わずにはいられない
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