第8話

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む。 舌打ちしたい気分。 そのまま押し流そうとしたのに、バレてたか。 「ほ、ほらっ、また。  こんな風に人の揚げ足ばっかり取って……」 「誰にでもなわけないだろ。 おまえだからだ」 え…。 「いじめたくなるのも、おまえだけ」 さっき焦げた体が、 「男は好きな女にちょっかいだす生き物なの」 今度は凍った。 ダイレクトすぎ。 今の、 はっきりあたしが好きだって言ったような…もんじゃん。 かなりアメリカナイズドされてるよね、この人。 いや、それとも本来からこういう性格だったの?? 「あ…はは…、」 無理に笑いを捻りだしてみたものの、 「中高生じゃあるまいし、そんなことも知らないのか?」 「…」 気まずさを残したまま、終了。
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