第8話

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「おーお、見せ付けてくれるね、 ここは暑いから、とにかく中、入れ」 先生は引きドアを開け、先に中へ入った。 同時にあたしは常務の手首を掴んではらい、キッと常務を睨む。 「ちょっと!! なんってこと言ったのよっ!?」 「とりあえずそういうことにして、話しを合わせよう。  ややこしくなるだろ」 しれっとした顔で言いながら、 職員室に押し込めるようにあたしの背中をぐいぐい押す。 う―…っと唸るも、確かにその通りで。 大人しく従う事にした。 中には女性の先生が一人だけいて “こんにちは”と軽く挨拶をした。 白石先生は自分の机の近くの教員の椅子を二つ引き出し “座れ”と促した後、後方へ下がった。  
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