第8話

31/37
前へ
/37ページ
次へ
「大会、いいとこ狙えそうですか?」 ジュースを一口飲んで、喉の渇きを潤した常務が尋ねる。 「ああ、コンディションが悪くなければいけると思う。  おまえ等の時は男女ともに強くて、部の結束も固かったよな。  俺もいい思い出ばかりもらって」 「そうそう、先生、隠れて男泣きしてましたよね~」 あたしが茶化すように口を挟むと、 「バーロー、ありゃ、汗だ!」 すぐさま全否定。 あたしと常務はこの期に及んで隠そうとする 白石先生のことをくすくすと笑った。 「ああ、だんだん思い出してきた。 懐かしいな」 その後、時事の話やあたし達の時代にいた 先輩や後輩の話に花が咲いた。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1677人が本棚に入れています
本棚に追加