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「あの頃、新谷に目で追われてたのに気づいてたか?」
白石先生の意外な告白に驚いた常務が、
「こいつの目線の先には、いつもおまえがいたんだぞ」
「先生っ…!?」
素っ頓狂な声をあげて。
あたしは、余裕をなくした常務に驚いた。
「ちょ…、やめて下さいよ」
あたしの視線が彼の横顔に集中しているのに気づいているはず。
なのに、
目を合わせようとしないでわざと避けている。
相当ばつが悪そう。
「おまえ、何で落合に告白しなかったんだ?」
常務の口からではなく、
他の視点から聞かされた事実に
肌がだんだんむず痒くなってきた。
あたしのことを見てたのは一体、いつからなんだろう…?
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