78人が本棚に入れています
本棚に追加
/318ページ
公園での一騒動後、僕と舞火ちゃんは事の事情を学校に連絡し、遅れて登校することになったため、今はゆっくりと二人で道を歩いていた。
「最初見た時は誰か分からなかったわよ、いつから眼鏡なんて掛けたの」
「中学の途中かな」
「ふーん…」
肩を並べて、たわいない会話が流れる。
随分と会ってない割に、互いにぎこちなさがないのは、流石幼馴染と言った所なのかな?。
「舞火ちゃ「この歳になってちゃん呼びはやめなさいよ、恥ずかしい」
そう?と首を傾げたが、本人が嫌ならやめないと後が恐い。
「じゃあなんて呼べばいいかな」
「ふつうで良い」
ふつう…か。
「不知火さん」
「なんでそうなるのよ」
ジトりと睨んで来たのですぐ言い直す。
「それじゃあ舞火、で良いかな」
「OKー、私も広斗で通してるんだからそれが自然でしょ」
ニカっと笑った舞火のその顔は昔となんら変わっていなかった。
最初のコメントを投稿しよう!