第4話

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現場での説明の後県警本部にも任意同行を求められ体格の良い如何にも体育会系といった感じの刑事、輪島にもう一度一部始終を聞かれた。 輪島にありのままを伝え30分後やっと開放された。 すでに午後 8:00時をまわっていた。帰り際に「これ、貴方のですよね。」目の前にノートが差し出された。 「は、はい。」 さっきの事件の時とっさに立ち上がった際にテーブルの上に置いた侭。女子校へ走っていたのだ。 「山下さんは探偵さんですか。」 「はあ。」 「今後も捜査にご協力下さい。」 そう男の名は山下恭一といった。 山下が私立探偵であれば今後の捜査に有利だと輪島は思ったのだろう。 家に戻ると午後9:00だった。市内にある山下のマンションは3LDK月家賃12万程の物件で5階の一角にあった。 事務所兼住居のこのマンションも住み始めて8年になる。早速シャワーを浴びた。体中が血まみれになった感覚だった。 テレビを付けると今日の事件が流されていた。 「女子高校生9人飛び降り自殺」と言うタイトルで報道されていた。 午後9:30大学からの友人に電話をした。 「もしもし。」 「はい、あー山下君!」 「忙しい?」 「いいえ、もうぼちぼち帰ろうとしていた所。」 「実は今日とんでもない事に出くわしちゃってさ。」 いきなり本題に入れる間柄だった。山下の大学時代からの友人坂上由美子。 大学のサークル仲間で、山下は卒業後コンピュータプログラマーとして半年サラ―リーマンとして働いていたが性に合わず辞めてしまい、暫く私立探偵事務所で修行する事3年。今では独立して気楽な探偵業を1人で営んでいる。
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