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「.....皆、幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし」 昔話をひとつ、読み終えた頃には、4歳になる娘はすでに寝息をたてていた。 布団を優しく掛け直し、ベッドの脇にある電球を切る。 そして、音を立てないように寝室から出て扉を閉めた。 「....ふぅ」 呼吸も小さく、体を緊張させて静かに歩いたりする癖が、娘が生まれてから体に染み付いている。 娘が寝付いたこの時間、やっと体が軽くなるのだ。
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