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Ⅴ『BUNCH生鮮魔術総合書/アレス・グラン編』本編p281
コラム<呪い>
呪いといいはするが、一時期流行ったおまじないの類の“呪い”と、方陣式を用いた“呪い”とは別物だ。本書で詳しくは説明しないが、くれぐれもおまじないの感覚で方陣式は用いないでもらいたい。
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“呪い”そういってまず浮かぶのは、おまじないの類ではなく、寄生型の方陣式ではないだろうか。
原因は、教科書に鬱陶しいほどに載っているこの一文にある。
寄生型方陣式の術群には、規制対象式――最悪死に至る、又は極めて残虐的な式が多い(寄生型の7割)。
寄生型は文字通り、寄生する方陣式。寄生し、大概が一定条件に達したら発動する。この“一定条件”が複雑で、ご存知の通り、本当に様々な場合がある。発動の条件がそれぞれで違う上に、誰にかけられたかわからなければ、何の前触れもなく……なんてこともあるわけで(発動したのちの継続の有無も、発動回数も違う)、なるほど、呪いの名にふさわしい。
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ここだけの話、寄生型は魔具にも刻まれている。大半の魔具に寿命があるのは、これが原因だ。規制対象式を省けば(かなり少なくなるが)安全なものばかりで、要は使いようだ。
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絶対にかけられることがないだろうか? それは言い切れない。“呪い”にかかったら、『解き屋』という解呪の専門家に相談することをお勧めしておこう
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