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XⅡ 『種族たち/スー著』(本文)本編p576-81
(まえがき)
その者たちは、人なのか。それとも、人の姿をした魔物なのか。
我々と同じ姿をした、異形の者たち。歴史の悪者であるかれらに、どうして心引かれるのか。
長年、こんなけったいな研究を、後ろ指刺されながらしてきたが、物好きに声をかけられ、この本を出す羽目になった。
この本に書かれていることは、私の経験だけのものではない。過去、かれらと遭遇し、関わった者たちが残した資料を、紹介するものだ。そのため、彼らから”聞いた”という形で進めていく。
主に登場するのは次の通りである。
◆クレトン バラナル出身の歴史家。(904‐956年)
◆ザイ オム東部からスバルで活動していた冒険家。レウス出身(967‐1002年)。
◆アダムス 植物学、魔術史・魔術学、その他さまざまな学問に精通していた歴史家。出身地、没年不明(活動期間は698‐785年にかけて)。
◆迷い人 詳細不明の人物による記録。
A:薬草の調査中に迷い込む。
B:魔物に襲われかけたところ、助けられる。
◆村人 詳細不明の人物による記録。
C:国境警備の男。バラナルとレウスの国境に住んでいた。
D:薬草を売る老婆。バラナルに住む
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