3. ジャスティスガール

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コンビニ強盗の事件があった次の日、月曜日の朝。 「もう本当に驚いたわよ!」 理奈殿が朝食を食べながら興奮気味に語っている。 「お母さん、それ昨日も言ってたよー」 恵美は苦笑いをしながら、ご飯を口に運ぶ。 「だって本当に驚いたんだからー」 「えー......」 「本当に驚いた......」 「しつこっ!?」 「ハハッ、そこまでですか」 まだ盛り上がりを抑えられない理奈殿のおかしさに微笑むマリアナ。 「そっか......娘がいきなりTVに出たら驚くか......言われてみるとそうだね 。私だって、お母さんがサファリパークでライオンに乗ってたら驚くもん。ホントにホントにどうっしよ!ってなるよ」 「そうよーっていうか、何よその例え」 ジト目を向けながら言う理奈殿に、苦笑いを重ねる恵美。 いつもの恵美の面影がどんどん薄くなっていくな...... 「しかも堂々と組織の如く名乗っていたしな」 俺は呆れとも取れる感じでそう付け足す。 恵美は昨日、堂々と『ドラゴンハート』と名乗り、周りを唖然とさせていたからな...... 「そうねぇ。TVで恵美があんなこと言ったから、私一瞬、魂抜かれたわよ......」 「そんな、太鼓の達○じゃないんだからー」 「恵美、その例えすごく分かりづらい」 恵美の発言に呆れ顔で見る理奈殿。 きっと恵美の言っていたことが、 前に教えてもらった『ねた』という奴なのだな。 「あなたたち、本当に正義の味方をやっていくの?」 不安を隠しきれない理奈殿は心配そうに問う。 それに対しコクリと頷く恵美。 「やはり反対か?」 俺は心配そうな表情を浮かべ続ける理奈殿にそう問う。 「いえ、むしろ人助けなら賛成よ。気持ちとしては「やっておしまい!」よ」 「そ、そうか......」
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