第1話

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一体どれだけ走っただろう。 もう夜になるというのに、まだ王国には着かない。 …ん?あの門は… ユートピアン王国の門じゃないか! 兵士とおぼしき者が話しかけてくる。 警備兵「何者だ貴様、こんなところで何をやっているのだ」 リョウタ「魔王を倒すための準備をしにきました。」 警備兵「そうか、お前もか…」 リョウタ「お前『も』?」 警備兵「なんだ、知らないのか?お前の他にも魔王を倒そうとする、チームトラッシュと呼ばれる特別隊があるんだ。」 リョウタ「是非会わせてください!お願いします!」 警備兵「まぁ待て。今夜はもう遅い。俺の宿舎をかそう。そこで寝てから、明日に改めろ。」 リョウタ「分かりました。ありがとうございます!」 俺は、親切な警備兵に案内されて、宿舎にきた。 温かい料理に、うまい酒。なんて親切なんだ…。 ん…眠くなってきた。なんだ、急に目眩が…。まさか… 警備兵「外部の者をいきなり王国に入れるわけにはいかぬ。その料理には睡眠薬をいれておいた。お前は明日の朝、国王のまえに引き出す。」 そうか、そういうことか…。 信用した俺がバカだったかもしれない…。
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