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~春斗side~
「えぇ?空太が休みっすか?」
部活が始まる直前のことだ
監督は部室に入ってくるなりそう言った
空太が部活を休む…?
何かの聞き間違いだろ?
「なんだ?明神、お前知らなかったのか?」
驚く俺に対し
隣で話しを聞いていた
篠宮勇壮(シノミヤ ユウソウ)が
俺に尋ねる
「ああ、ついさっきまで空太と会議してたからな。」
「会議?なんの?」
会議と聞き勇壮が反応する
まあ内容を聞いたら呆れるだろうけど、一応言ってみるか
「俺が考えた『可愛い女子が応援に来てくれたら、負け続けの野球部も本来以上の力が出せるはず理論』について少しな…。」
俺は勇壮にそう言うと澄ました顔で最後に「ふっ…。」と決めてみた
「お前な…。うん…、アホだな…。」
「面と向かって言われると、悲しいぜ…。」
そして俺は涙を堪え練習に向かった
空太が部活を休んでるのは気になるけど、今は野球に集中だ
県予選も控えてるし俺たちまで休むわけにはいかない
空太のことは帰りに見舞いにでも行って確認しよう
「よし、それじゃ行きますか!」
そして俺は練習を開始した
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