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「聖?え?なんで?」
僕は意味がわからず挙動不審になった
「あははは~、空くんが起きてこなかったし聖がお腹すいたって言ってたからついね~。」
お母さんが誤魔化し笑いになっている…
はぁ…、今日はご飯抜きかぁ…。辛いなぁ…
「まあまあ、空くんも立派な高校生なんだし我慢しなさい。」
「はぁー…、わかったよ…。で、聖は?」
「聖なら春くんが来るって聞いて着替えに行ったわよ。」
僕が聖のことを聞くとお母さんはそう答えた。春斗が来るから着替えるって…。どれだけ春斗のこと好きなんだよ、僕の妹は…
「そうか、わかったよ。」
僕は心の中で色々突っ込みながら、お母さんにそう言うと聖の部屋に向かった
え?着替えてるんじゃないかって?大丈夫…
「妹は150cmのロリロリな体で魅力が無い女の子だからね。」
バシィイイイイイイイッッ!
僕の心の声が漏れたとき
僕の体は華麗に宙を舞い…
ドサッッ!
「うぎゃっ!?」
派手に落ちた…
なんでかって?
それはね…
「兄上?何か至らぬことを申されたか?」
空手の全国大会で準優勝した僕の妹、聖の強烈な飛び蹴りが僕の脳天に炸裂したからだ
「な…、聖…!お前、着替えてたんじゃ…?」
僕は慌てて聖に尋ねる
「春斗様がいつ来るというのかもわからぬのに、のんびりとしてる暇はなかろう?では、私は先にリビングに行くぞ。」
聖は僕にそう言うとリビングに向かった
それを僕は追ってリビングに向かった
ご飯?もう、そんなの要らないさ…
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