2012人が本棚に入れています
本棚に追加
/291ページ
あれだけ勢いよく叩きつけられたらそれなりの深手を与えた筈だ。
実際起き上がる事は出来たがヨロヨロとしていて致命傷を負ったのが解る。
それでも起き上がれるだけ凄いがな。
「お前との戦いは凄く楽しかったがもう終わる。安らかに眠ってくれ」
赤く燃え上がる拳で胴体を殴りつけるとヤマタノオロチの身体は炎に包まれた。
その炎はゆっくりと身体を焼き尽くし、巨大な身体が徐々に小さくなっていくのが解る。
それを見て黙祷を捧げていると何処からか声が聞こえた。
『鱗は武器に、宝玉には願いを捧げよ』
炎が消えるとヤマタノオロチの身体は消え、大きな鱗と七色に輝く宝玉だけが残っていた。
声が言っていたのはコレの事か。
鱗は武器に、宝玉には願いを…捧げる?
とりあえず宝玉には願いを言ったらいいのか?
「魔力量が解る目が欲しい」
願いを言った瞬間、宝玉はヒビ割れて粉々に砕け散った。
…何か変わったか?
とりあえず何か見てみよう。
最初のコメントを投稿しよう!