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「なんだよそれ…」
「先輩の意地ですよ。」
なんだそれ。
「とにかく、応援しましょう。」
「おう!」
でもすぐに小金井先輩が負傷。俺は出る。4ファウルでも…!
「ボクが出ます。」
黒子?
───正邦戦。2点差。ギリギリで勝った。
この日、俺が思ったのは、黒子は凄いということ。
俺は控え室に戻るとすぐに黒子を抱きしめていた。
「凄かったな!黒子!俺、お前のプレー、ベンチから見たの初めてですげぇ…格好良かった。」
「ありがとうございます。でもすぐに秀徳戦ですよ。」
3時間後、始まる。
(目線:黒子テツヤ)───火神君が眠りについて2時間。秀徳戦も近づいてきた。
この後の試合、火神君でも緑間君を止められるか、それは分からない。でも、緑間君のシュートと火神君のジャンプ力なら、相性がいいのかもしれない。それでも緑間君は脅威だ。
「火神君…もうそろそろ起きないと、体固まっちゃいますよ。」
ボクは火神君を揺する。
「ん……っ!」
火神君が顔をしかめる。
どこか痛かったのか?
「す…すみません…ん……?」
火神君が
キスしてきた。
寝てる筈なのに。
無意識なのか?
唇を離した時火神君から言葉が漏れる。
「黒子…好きだ…」
心臓が痛い。
「火神君…ありがとうございます。ボクだって大好きですよ…」
そう言って顔を近づけた。
───ガチャ───
誰か入ってくる!
ボクは急いで顔を離す。
入ってきたのは降旗君だった。
「黒子…まだいたんだ。もうそろそろアップ、始まるぜ?」
気が付けばもうハーフアップの時間が迫っていた。
「ありがとうございます降旗君。」
ボクは急いで火神君を起こそうとした。
「黒子と火神ってさ、仲、良いよな。でもさ、抱き合ったりとか普通するかな?」
「え。」
「さっきのやり取り見てたんだ。…ごめん…でも俺…
「関係ないですよ。降旗君には。」
「黒子?」
「ボクは火神君と2人で頑張ると決めた。だからそうして勝ったから喜びあっていただけです。」
「でも、このままじゃまずいと思う。火神、1人で暴走しちゃうんじゃないかな。」
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