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ボク達は負けた。
決勝リーグでまたベスト4止まり。
火神君とも、話していない。
───決勝リーグが終わって翌日、青峰君に呼ばれた。
黄瀬君とも話した、帝光中時代ボク達がよく行った公園。
「よぉ、テツ。久しぶりだな。大会以来か。」
「そうですね。インターハイ出場おめでとうございます。それで、何か用ですか。もうすぐ練習の時間なので行かないといけないんですけど。」
「今日は俺に付き合えよ。どうせ火神と決別したんだろ。」
「!何故それを…」
「テツの事はお見通しだからな。」
「もういいですか?」
「火神と会うの気まずいんだろ?」
「………」
「悪いようにはしねぇよ。一緒に来てくれればいいんだよ。」
ボクはこの日初めて部活をサボった。
(目線:火神大我)───「黒子君、今日は休みみたいね。」
なんで来ねぇんだよ。
練習くらいちゃんと参加しろよ。
俺は知ってる。黒子がサボりって事くらい。
黒子はまだ一度も休んだ事がない。
それに見たんだ。青峰と歩いている姿。
ああは言ったけど…俺とそんなに顔合わせたくなかったのかよ。
黒子が恋しい。
「火神君?」
「おい、火神!」
「すんません、カントク、日向先輩。明日から自宅待機っつう事で。」
「あ、おい!待て火神!」
俺は結局、青峰との一戦でまた足をおかしくした。ジャンプするとダメージをかなり蓄積するからだ。俺にはまだ足りない。
だったら、見学より先にやれる事をしよう。
……でも、2週間は絶対安静だったよな。
………黒子を探そう。
さっき見た時、青峰と大型ショッピングモールに向かっていた。そこに行けばいるかもしれない。
(目線:黒子テツヤ)───青峰君の家。懐かしい匂いがする。けど。
いつの間にか眠らされていて、起きたら青峰君の家という感じだ。
「あ…青峰君…んふぅ……はぁ……ぁぁ……!」
青峰君の手が、ボクのを触る。もうズボンの中に手が入っていた。
生の感触。気持ち悪い筈なのに、火神君の事を考えて感じてしまう。
「何感じてんだ。恋人いるくせに。」
「ぅぁ……やめて……下さい……ぁぁ……ぅぁ……!」
「お前、俺とヤらず終いだったから、今すっか?」
恐怖を感じる。
「青峰君…悪いようにはしないって…言ったじゃないですか…」
「俺がすることは悪い事か?」
何言ってんだこの人。
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