32人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
緑間君と高尾君。
そろそろ、地獄の夏合宿が始まる。
夏休みに入り、ボク達の練習は更に酷になる。
毎日吐きそうだった。
そのたびに火神君は心配してくれる。
「黒子…大丈夫か?スポドリ買ってくっか?」
「大丈夫ですよ…先輩に怒られちゃうので練習戻った方がいいですよ。」
「おい火神!足治ったんだからしっかり練習しろ!」
日向先輩のドロップキックが火神君に直撃。
だから言ったのに…
そういえば、つい最近、1年前に誠凛バスケ部を作った、2年生の木吉鉄平という先輩がやってきた。
彼は…無冠の五将…!
でも、変人。
───あっという間に、夏合宿の日になった。カントクの料理は怖いけど、頑張ろう。火神君は言ってた。個々が強くなるために、と。ボクはこの合宿で新しい自分を見つける。
そう思いながらも、1日目の宿舎にて、見かけない面子を見かけた。
ボクの苦手な人───緑間君。と、そして相棒的存在の高尾君。
「「ああ!」」
緑間君と火神君が目を合わせて声をあげる。
「おお!これはこれは、誠凛の1年コンビさん。こないだは負かされましたね、どーもどーも。」
「お久しぶりです。」
緑間君と高尾君は仲がいい。
「お二人は仲いいですよね。」
「仲良くなど、ないのだよ。」
火神君と喧嘩してるくせに横から口出ししてくる。
そんなに気にくわないのか?
「んな事言うなよしんちゃーん!」
「その呼び方はやめろといつも言っているのだよ。やめるのだよ高尾。」
そしてまた火神君と喧嘩し出す。
火神君も…やめればいいのに。まるで小学生だ。
「俺らはお前らより仲良いと思うけど。」
「そんなわけないです。ボクと火神君は付き合っていて……
「え?」
まずい。引かれたかもしれない。
「黒子と火神ってそういう関係?」
「えっと…」
「お前らホモなの?」
引かれた。高尾君はきっと気持ち悪いと思ってる。
「ははっ!俺らと一緒じゃん!」
最初のコメントを投稿しよう!