緑間君と高尾君。

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緑間君と高尾君。

そろそろ、地獄の夏合宿が始まる。 夏休みに入り、ボク達の練習は更に酷になる。 毎日吐きそうだった。 そのたびに火神君は心配してくれる。 「黒子…大丈夫か?スポドリ買ってくっか?」 「大丈夫ですよ…先輩に怒られちゃうので練習戻った方がいいですよ。」 「おい火神!足治ったんだからしっかり練習しろ!」 日向先輩のドロップキックが火神君に直撃。 だから言ったのに… そういえば、つい最近、1年前に誠凛バスケ部を作った、2年生の木吉鉄平という先輩がやってきた。 彼は…無冠の五将…! でも、変人。 ───あっという間に、夏合宿の日になった。カントクの料理は怖いけど、頑張ろう。火神君は言ってた。個々が強くなるために、と。ボクはこの合宿で新しい自分を見つける。 そう思いながらも、1日目の宿舎にて、見かけない面子を見かけた。 ボクの苦手な人───緑間君。と、そして相棒的存在の高尾君。 「「ああ!」」 緑間君と火神君が目を合わせて声をあげる。 「おお!これはこれは、誠凛の1年コンビさん。こないだは負かされましたね、どーもどーも。」 「お久しぶりです。」 緑間君と高尾君は仲がいい。 「お二人は仲いいですよね。」 「仲良くなど、ないのだよ。」 火神君と喧嘩してるくせに横から口出ししてくる。 そんなに気にくわないのか? 「んな事言うなよしんちゃーん!」 「その呼び方はやめろといつも言っているのだよ。やめるのだよ高尾。」 そしてまた火神君と喧嘩し出す。 火神君も…やめればいいのに。まるで小学生だ。 「俺らはお前らより仲良いと思うけど。」 「そんなわけないです。ボクと火神君は付き合っていて…… 「え?」 まずい。引かれたかもしれない。 「黒子と火神ってそういう関係?」 「えっと…」 「お前らホモなの?」 引かれた。高尾君はきっと気持ち悪いと思ってる。 「ははっ!俺らと一緒じゃん!」
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