仮入部。

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仮入部。

(目線:火神大我) 俺は今日、誠凛高校に入学した。なんか入学式ん時影薄いのいた気がするけど忘れた。 俺は日本のバスケに絶望している。あまりのレベルの低さに驚くどころかやる気さえ失った。俺の求める強いやつがいない。それが何よりも苛々した。 手応えのねぇ相手なんかとバスケしたって楽しくもなんともねぇよ… どうせ高校のバスケはどこも同じ。だから適当にやって、たまにストリートでバスケしたりしよう。 そう思っていた。 ──「どうせ日本のバスケなんて、どこも同じだろ。」 どう説明されようが、レベルが低きゃ意味がない。 強い相手とバスケすることが生きがいの俺には、あまりのレベルの低さに耐えきれなかった。 仮入部。何故かシャツを脱がされ、カントクと呼ばれてる女子高生に体をじっと見られる。 何の部だよ… とりあえず手始めとでもいうように体力テストをさせられた。 余裕だな。 んな中、1人なんか見失いそうな影薄いやつ…黒子は随分とボロボロ。結果は最悪。全体的に平均以下。なんだこいつ? 何故俺がこんなやつを気になっているのか。それは───。 ──「帝光って、あの帝光?!」 「はい。」 帝光中学校。全中を3連覇するなど、中学のバスケ会で知らない者はいない程の強豪校…らしい。そこにはキセキの世代とかいう天才5人がいて、そんな中でも黒子というやつはレギュラーだった…らしい。 嘘だとしか思えねぇけど。 キセキの世代はとりあえず半端ねぇみたいだ。 まあ、そんなのはどうでもいい。所詮、日本のバスケのレベルなんて知ったことかよ。 でも、黒子って…キセキの世代ではないんだよな…でもあいつレギュラーって… あんなへっぽこのどこにそんな力が? あいつ絶対バスケ向いてねぇよ。絶対な。
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