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火神君が練習に参加していない事が最近多かったから、今日こそ火神君と練習出来ると思ってたのに。
「火神君…頑張って下さい…」
「おお!秀徳との練習試合、勝てよ!」
火神君が応援してくれるなら、頑張ろう。
「頑張ります。」
「あと…新しいスタイル、早く見つけろよ。」
「そうですね。でもまだ何の案もなくて…」
「黒子ならなんでもできるよ!」
そう言うと、火神君は宿舎を出た。
「火神君も、頑張って下さい…」
今の言葉、火神君に届いたかな。
練習が始まりそうだ。
ボクは走って体育館へ向かった。
(目線:火神大我)───なんで俺だけこんなとこ全力ダッシュしてんだ?
カントクは
「火神君にとって今一番重要な事がこれなの!」
とか言ってたけど、なんだ?何が一番重要?
ジャンプ力向上のための筋力強化ってことか?
とにかくひたすらダッシュか。てか何本くらいだ?秀徳のやつらも入れると…ざっと30本?わかんねえよ!
俺はひたすら走った。
───地獄の1日が終わった。
宿舎へ入ると、カントクとばっちり目があう。が、驚いた声をあげられた。
「カントク…これ…」
「ああ、忘れてた!もう練習終わっちゃったわよーん。」
鬼、まさに鬼。
俺が帰ってくると練習が終わってるのはなぜなんだ!
黒子と練習したいのに…
今は我慢だ我慢。
そう思い、とりあえず風呂!と入浴場へ向かうと、清掃中。お湯達はもう仕事を終え、湯船から去っていた。
「俺の至福の一時がぁぁぁぁ!」
───明日はなんとしてでも風呂に入れる時間帯に帰れるようにしよう。
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