降旗君の気持ち。

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「黒子…ごめん。俺、お前らに嫉妬してた。お前はこんなに俺を思ってくれてるのに、軽々しく嫌いとか言ってごめん。火神の事は最初から諦めてたんだ。でも黒子が付き合ったって分かった瞬間、俺にだってチャンスはあったのかもと思うと悔しくて……」 降旗君の目から、涙が溢れる。 「だからあんな風に……黒子に…あたったんだ……黒子はなんも…悪く…ないよ…正邦戦…の時…ごまかすのが…普通だって…俺も分かってた…ただ…黒子にキレたくて…それ理由にした…だけ…だから…」 降旗君はそう言うとボクの目を見て言った。 「嫌いなんて…思ってない……ごめん黒子…ごめん…」 「いいですよ…降旗君が本当の事教えてくれたって事だけで、ボクは十分なんですから。」 降旗君はホッとしたようだった。 (目線:火神大我)───今俺は黒子の事しか頭にない。 今日1日での黒子からの連絡は1件だけ。 “降旗君と仲直りできました。火神君も怒ってるようですが、もう許してあげて下さい。降旗君はいい人ですから。それより、火神君はモテモテで羨ましいです(*^^*)” と、可愛い顔文字付きのメール。 俺がモテモテ?誰にだよ。 黒子に?いや、1人だぞ? まぁ、どうでもいいか。 黒子に会いたい。 “今どこにいるんだ?今からそこ行っても平気か?” ───「何ぃ?!降!なんでお前……!」 「今ちょうど話していたので。降旗君、火神君に言いたい事があるみたいですよ。」 「なっ!黒子……今じゃなきゃ駄目か…?」 「なんだよ降。」 まさか宣戦布告とかじゃねえよな? 「火神…断られる事は分かってる。けど伝えたい。俺は…火神が好きだった。」 は? 降が俺の事好き?え?は?え? 「待て待て待て。降、お前何言って…… 「火神君、降旗君が勇気を出して言ったのに、なんではぐらかすんですか?」 「あっ、いや、そのー…ごめん。俺は黒子と付き合ってっから… 「でももう好きじゃない。思いを伝えられたから未練もない。俺は次の恋を探すんだ!じゃあな!」 降はそう言うと走って喫茶店を後にした。 今日初めて黒子以外の人の事で頭がいっぱいになったな… 「黒子…今日、俺んち泊まってけよ。」 「はい。火神君と会えなくて寂しかったです。」 「うるせぇ…恥ずかしい事言うなよ…」 そんな俺らの事を見てるやつがいるなんて この時は気づく筈がなかった。
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