仮入部。

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──その夜。俺は腹が減ってたからマジバに寄った。何故かみんな俺が買ったハンバーガーガン見してくる。そんなに食いたいのか? ここでいーか。 そして俺はふと思った。 キセキの世代はつまり日本一のやつら。となれば今俺らの代で一番強いのはそいつらなわけか…もしかしたら望みはあるかもしれない、と。 「そんなにハンバーガー食べるんですか。育ち盛りなんですね。」 声がした。どこで? 咄嗟に前を見た。 こいつ…!いつからいたぁぁ!? ──「びっくりさせんなよお前…」 「先に座ってたのボクの方なんですが…」 「ふぅ……あ!お前、ちょっと聞きたいことあんだ、面貸せ。」 ──「お前と同じ学校のキセキの世代は強いんだろ?お前はどーなんだ?」 「ボクは彼らとは違いますよ。」 「とりあえず…手始めに1on1。相手しろ。」 「いいですよ。ボクも火神君とやりたかったので。」 なんだ。結構やる気だ。何か秘められた能力でもあんのか? ──よ…よ… 弱い!弱すぎる…!なんだよこいつ…やる気満々だったくせに… 「お前…弱すぎる!そんなんで俺に勝てるとでも思ったのか?」 「いえ…ただ、火神君のプレーが見たくて。」 「はぁ?」 「火神君って、格好いいんですね。」 ───ドクンッ─── あれ?なんだ…今の…胸の高鳴り?みたいな… 「てっ、てか、お前バスケ辞めた方がいーよ、向いてねぇ。」 「それは嫌です。バスケ好きなんです。それに…見解の相違です。ボクは…影だ。」 影?意味深だな…どういう意味だ…? ──翌日、先輩チームと俺ら1年生だけのチームでゲームをすることになった。俺のチームには黒子…もいる。多分… だけど関係ない。俺は俺1人で勝てる。だから─── でもそれは間違いだった。先輩チームにトリプルチームでパスが貰いにくい、仮にパスを貰っても5秒オーバーで全く攻めが上手くいかない。苛々して諦めかけていた他のメンバーにキレた。 「もういいって…なんだよそれ!」 諦めんなよ! ───ガクゥン─── は? 膝かっくんを、俺はされました。 誰に? 「黒子てめぇ……!!!」 「落ち着いて下さい。」 てめぇは少しくらい活躍しろってんだ!意味深なこと言っといて… 「とりあえず…パス下さい。」 …パス?
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