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リングの意味。
(目線:黒子テツヤ)
火神君がいつも首にかけているリングがついたネックレス。
「火神君…そのネックレス、大切なものなんですか?」
そう聞くと、火神君は嬉しくも少し悲しそうに答えた。
「アメリカにいた時、辰也からもらったんだ。兄弟の証として。」
「氷室さん…でしたよね?兄弟になるきっかけってなんだったんですか?」
「辰也が俺をバスケに誘ってくれたんだ。それでだな。…一番のライバルだった。…でも、またいつか絶対戦いけど、二度と戦いたくねぇ…」
一瞬意味が分からなかった。
ただ、火神君と氷室さんの間に何かあった事だけは分かった。
───久しぶりの休み。ボク達1年生はストリートバスケの大会に参加してみようという事になった。
「木吉先輩?」
なのに、なぜか木吉先輩が来ていた。
河原君が体調不良の為、代わりに来てくれたみたいだ。
───ボクはその日、初めて氷室さんと出会った。
「辰也!なんでお前がこんなとこにいんだよ!」
「久しぶりだね。大我。」
氷室さんも火神君も、お互いを名前で呼び合っている。少しだけ嫉妬した。でも、ボクだって火神君と名前で呼び合ったりする。だからあまり気にしないようにしよう。
氷室さんとの再会とともに、氷室さんと戦うかもしれないという事、それは今の火神君にとっては都合のいい事でないのは、火神君を見ればすぐに分かった。
───決勝戦。ボク達は勝ち進み、氷室さん達のチームと戦う事になった。ティップオフ。と、同時に試合を中断させたのは、身長が208㎝の彼だ。
「室ちーん。帰るよー。」
「お久しぶりです…紫原君。」
「あー、黒ちんじゃん。久しぶりー。元気ー?」
───なぜかその後、火神君は氷室さんの事を忘れたかのように紫原君を挑発し、紫原君も氷室さんのチームに緊張で参加し戦う事になった。
紫原君が木吉先輩の因縁の相手だということを後から知った。
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