記憶Ⅱ ~透の場合~

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「どうしたの? 熱でもあるの?」 純粋に心配して言ったんだけど、その友達が大笑い。 何かおかしなこと言ったっけ? 「ううん、違うの」 久保田さんは耳まで真っ赤にして首を振る。 「花ちゃんね、好きな人が出来たの」 「ちょっと、誰にも言わないでって言ったじゃない」 「そんな赤い顔してたらわかっちゃうわよ」 女の子の恋バナってこういうものなのかとしみじみ思いながらも、久保田さんの好きな人に胸が締め付けられた。 .
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