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子供の頃に何かあったらしいけど、そんなこと俺に話してくれるはずもなくて。
「俺吉岡透、よろしく」
「私、久保田花。よろしくね」
にっこりと微笑むと、微笑み返してくれた彼女の右の頬にえくぼが出来て。
晃の家に来るモデルとか、綺麗な人は見慣れているはずだったけど。
彼女は別格だった。
まさに天使だ……。
どうやって仲良くなろうか、どうやって振り向かせようか、毎日そんなことばかり考えながら高校に通った。
そんなある日、久保田さんが友達と赤い顔をして話しているところに出くわした。
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