記憶Ⅱ ~透の場合~

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それでも俺なりにしっかり勉強して入学した高校。 赤点ばかりだった俺にしては上出来で。 中学の頃の担任には奇跡だと言われた。 いろんな期待が胸を弾ませる。 勇んで登校してみれば、隣の席には可憐な少女が待ち受けていた。 この学校選んで正解だったかも。 しかも晃がいなくてよかった。 俺と晃は凄く似ていると言われるけど、やっぱり晃のほうが女の子にモテた。 それなのに彼女なんていらない、なんて贅沢なことを言う。 .
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