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喜びの色、幸せの色、楽しみの色、驚きの色・・・
赤やピンク、オレンジや黄色。
そんな暖色ばかりが集まった結晶の中で、それはひときわ冷たく輝く。
叶えたはずの願いが、彼女の姿と共に甦る。
「彼氏が欲しい」
それが、俺が受けたミッションの中で、最も難易度が高くなるとは、請け負ったときには気付かなかった。
彼女が求めている理想に、最も近い人間を探す中、イレギュラーな事態が起こる。
ちょうどいい。
男というものを、具体的に知ってもらう。
ちょっとした荒療治だったが、結構効果があったみたいで。
意識が変わった。
けれども、そこに一つの誤算が生まれた。
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